[ BACK ] [ TOP ] [ NEXT ]


◆◆衒学的濫読堂◆◆睡魔のうぇっぶさいと本館◆◆ 高橋葉介ページ

『クッキーちゃん観察日記』 序


インデックス

『クッキーちゃん観察日記』
[ 最新版][ 6巻収録分 ][7巻収録分][ 8巻収録分][ 9巻収録分][ 10巻収録分 ][11巻収録分 ][12巻収録分 ][13巻収録分] [ 14巻収録分]
登場キャラ 山岸涼一 立石双葉 玉川三樹夫 塚原護朗 佐々木奈々子


『学校怪談』って?

学校怪談全巻は,結局新刊で購入。
このことはもうすでに与太話のとこなんかでも書きました。
で,せっかくなんで,わたしのお気に入りである,九段九鬼子先生のページ,題して「クッキーちゃん観察日記」を開設します。

まずはクッキーちゃんこと九段先生について,そして登場以降の学校怪談とそれ以前の学校怪談について,わたしの学校怪談とのかかわりにも触れながら,ひとしきり放談をば。

九段先生が登場するのは,学校怪談単行本6巻,91話「魔女先生」からです。ロフト・レヴューのページにある,葉介センセの言葉にもある通り,編集者にはなにもいわずに,二度三度,四度目であきらめた,という登場のさせかただったようです。

学校怪談は,平成八年五月と奥付けにある,三巻までは定期的に買っていたものの,なんとなくその時期からしばらく,まんがから離れていたせいか,買いそびれたままになってました。とはいっても,再びかなりの量まんがを買い始めてからも,なんとなく買わないままだったのは,自分でもなぜだかよくわからない。葉介センセには申し訳ないのだが,徳間版の夢幻紳士,怪奇編の夢幻紳士,夢幻外伝,の三つを除くと,基本的に古本屋でばっかり購入していたせいもあると思う。

貧乏性,というより,なんとなく古本屋で本を買うのが好きなのである。

それにしても学校怪談は古本屋に出回らなかった。近所の品川は二葉町や豊町,大井町にある古本屋はともかく,神保町界隈のまんが関係の店に行っても,ぜんぜん手に入らない。

もともとあまり雑誌自体は買い溜めない(呉智英氏ではないが,拾うことはある。大学構内の休憩所のテーブルの上においてあるやつとか。電車の網棚とか。飲んだ帰りなんかはとくにそうだな。『週刊少年マガジン』がよく落ちている。関係ないか)けれど,立ち読みだけは少年誌,青年誌,などなど,まんががのっているものは一通り読む。当然チャンピオンも読むわけで,読むと気になる買いたくなる金がない置く場所がないううむどうしようそうだ古本屋に出回ればまとめて買えるかなでも葉介センセに悪いなああれいくらさがしてもみつからないよどうしてどうしておかしいな部数が出てないのかな(失礼な)しょうがない(おいおい)意を決して買おうでもどうしよう以下略というわけで,なんとなく買いそびれたまま1998年の年末になり,あるとき帰宅途中にふらりと寄った高岡書店でえいやとばかり買ってなかった四巻以降十巻まで一気に新刊で購入してしまったのでありました。

なんでいままで買わなかったのか。後悔しましたねえ。

ショートストーリーなのに,ぐいぐいひきこまれる。いいねえ。なんだか夢幻紳士怪奇編や夢幻外伝のような,もっというと今で言えばホラーMに連載しているような雰囲気と,徳間版夢幻紳士の雰囲気とがいい感じであわさってるようにおもえて,葉介センセのファンとしてはたまらん内容になっていますね。

チャンピオンの投稿コーナーというか読者コーナーをみると時々似顔絵も載ってますし,これだけ連載が続いているということは,やっぱり人気があるということなんでしょう。ビデオも出たし。

さて九段九鬼子登場の回について書くつもりが,はなしがあらぬ方向にいきそうなのでもどしましょう。

九段先生は登場早々「言っとくがあたしは魔女だ」と宣言しヘビスモーカーであることが描かれています(第91話「魔女先生」単行本6巻)。そのキャラクターの魅力,特徴などはおいおい書いていきたいと思います。

「クッキーちゃん観察日記」では,九段先生のキャラクターの形成,魅力を話の展開に沿いながら私の妄想も(あぶねえあぶねえ)公開。いやといっても書くもんね。九段先生をみる視点が山岸君のときと溝呂木のときと両方にふらふらするとおもうけど。

九段先生が登場してからは,葉介センセが六巻の見返しにも書いている通り,「第5巻までとは全く違うシリーズが始まった」わけですが,生徒としてレギュラー的に登場するキャラクターは,ある程度固まります。

まず,一番最初から名前付きで出ていて,しかも何度か死んでいる(!)(このことについては,「山岸君観察日記」を別に設けます。こちらはデータに徹するつもり。)

山岸涼一君。作中では,九段先生と友人からは「山岸」女性陣からは「山岸君」,おふくろさんからは「涼ちゃん」と呼ばれているようです。一巻のころから女たらしです。

八巻で登場する「素敵なお兄様」こと怪奇編の「夢幻魔実也氏」とはまた別の魅力があるのかもしれません。もっとも九段先生登場の前と後ではキャラクターの性格付けが違いますし,第一単に同じ名前で登場しているだけで,明らかに違う人間として画かれている回もありますしね。

二人目は立石双葉さん。作中では基本的に「立石」か「立石さん」と呼ばれてます。八巻で魔実也氏が登場した特別編のあと髪をまとめなくなりました。八巻のあとがきでも葉介センセは

「このころから山岸くんと立石さんが急に接近しだしたようです」

と書いています。キャラクターが動き出したからこそ六巻からの新シリーズは始まったんだと思いますが,この後書きなどは,それが如実に表れていてなかなか味わい深いものがあります。ちなみに双葉という名前が出てきたのは,第96話「おまままごと」です。初登場は第28話「おしゃべりな卵」。結構山岸君と親しげに話してます。その後,第31話「掘れ(Dig!)」,第66話「怪物大百科」,第87話「オバケ注意報」での登場(第87話では他の女子生徒の話題のなかで「あたしが聞いたのはね」といいながら話す中で出てくる「女の子」で,名前は出てませんが,あきらかに立石さんです。)を経て,九段先生登場以降,レギュラーになっていきます。第66話では,『世界怪物妖怪大百科』のなかから顔を見せている妖怪たちと嬉しそうに話してます。脱線すれば,この回についてのあとがきのなかでも,

「ここに出てくる怪物達は,昔自分の漫画に描いたり,ボツにしたネタに出てきたり,キャラクターだけ考えていて,お話が出来なかったものを集めてみました。」

とあります。
「無題」は,『腸詰工場の少女』(東京三世社・1982年)所集の作品「無題」に出てくる怪物。同書の「あとがき・・・もどき」によれば,当時未発表であったそうな。マンティス・レディはわからん。なんだっけ。影男・・・葉介センセの作品にはよくでてきます。『怪奇編』や『外伝』での夢幻魔実也氏も,影を操っていました。以前出ていたときには購入しそびれていましたが,99年1月20日付けで出た『ヨウスケの奇妙な世界・7 怪談 KWAIDAN』には,ほんと良く出てます。ちゃんと出典付きでこのねたはまとめたいなあ。すでにこのとき図書委員という役回りが確定しています。[以下は99年1月26日追加]山岸君観察日記を作ってて気がつきましたが,『学校怪談』でも影男さまってのがでてましたね(第38話「影男さま」)。コミックジャスティスに載った影男シリーズは全然別物だね。作品集はまだ持ってないけど入ってるらしい(ていうかもう売ってないか?)たまたまコミックジャスティスは,表紙に「高橋葉介」の字があったんで買っていた。でも持ってるのは「影男"胎児を盗む"」(コミックジャスティスNo.2,1992年3月)だけ。ああ作品集買いたい。ちなみにジャスティスの投稿欄には,昔から葉介センセのことを知ってるらしいが,ちょっと失礼な投稿があっておいおいって感じますね。
そうそう,『マンイーター』に入ってる「フタバ」とは無関係。あたりまえか。キャラ違うし。

三人目あんど四人目。
いつもセットの塚原護朗(なんとなく呼び捨て)と佐々木奈々子さん。塚原君は奈々子さんから「ゴローちゃん」(第 147話以降)と呼ばれているようである。呼び方がかわいい。

五人目。
玉川三樹夫君。UFOオタク。自覚のない霊能力者(山岸君も)。キャラとしては第31話ですでに登場している。モデルは葉介センセイ御自身だそう。

以上は六巻の裏表紙にでているキャラクター。

峠美勒と溝呂木某については九段先生とかかわりあるキャラでもあるし,後で。

もちろん神宮寺八千華(八千華様・・・),よく「八千華」と呼ばれてますが,彼女を忘れてはいけません。でも登場以来,非常に頻繁に出てくるし,コメントしにくいんだよね。なんとなくエピソードやキャラが某エヴァの某アスカに似ているという説もあるらしいが(実際私も最初読んだときそういう雰囲気はあるかなと思ったけど),まあ登場した次の回(第 138話)についてのあとがきでも,エヴァを見た後なんでこういうオチに・・・ってありますしねえ。

わたしにとっては「うおおおおおおおお!福音温子の再来じゃ!まさか学校怪談にこんなハチャメチャなトラブルメーカーキャラがでてくるとは!」が最初の感想だったんですが。


感想や文句,注文は,E-mail:suima_bomb@geocities.co.jpか,仮想井戸端会議室にどうぞ


Originally Copyright Y.TAKAHASHI.

This site is written by suima(suima_bomb@geocities.co.jp).


[ BACK ] [ TOP ] [ NEXT ]