思い起こせば,荒木作品をはじめてみたのはジャンプに連載されていた,魔少年ビーティーだった。第一話でいきなりはまってしまった。行動だけでなく言葉のトリックによって自分の思い通りに人を動かしてしまう痛快さ。見事に打ちきり作品。でも当時ファンロード〔=FR〕では結構メジャーになっていた。バオーもそうだ。打ち切りながら,FRで表紙(本人直筆!)あんど特集をやっていた。映画化(ビデオ化といった方がいいかもしれないが一応映画館で見た)もしたし。いまでも影響受けている人はいますねえ。映画化当時は後の新海田鉄野郎とかホットミルクなんかに掲載されていた某漫画などは思いっきり擬音とか影響受けてたし(というかそれをつかって楽しんでた),自分は下敷きに絵を写してたりしてたなあ。
読んだ人にしかわからないねたばかりってのもなんだから,ちょっと紹介しましょう。
作品名と,簡単な紹介です。
荒木飛呂彦の記念すべき週間連載デビュー作。ちょっとそれは無理だろう?!と突っ込みたくなるような「トリック」もあるが,とにかくちょっと暗い主人公「ビーティー」にまつわる事件を,その「親友」である「コーイチ」君が,ホームズに対するワトソンよろしく紹介して行くという形になっていた。
映画化もされた,荒木飛呂彦の出世作(というのは言い過ぎか?)。「バオー」の正体には度肝を抜かれる。キャラクターの絵が,まだ固まりきっていないが,ビーティーに比べて劇画調の絵になっている。擬音の特徴がはっきり出始めた作品でもある。
「ビーティー」と「バオー」との中間的な作品というべきか。今のところ荒木作品唯一の女性主人公。だったけど,ジョジョ第6部ストーン・オーシャンで二人目の女性主人公になった。化粧で変身するというアイデアに絵が丁度マッチしているようにおもえる。
いまのところ一番の長期連載。
主人公交代制でみんな「ジョジョ」と呼ばれる,というところだけがタイトルの意味になってしまっている。
第2部までは主人公がイギリス人だったせいかそうれほど無理はなかったが,第3部と第4部で主人公を日本人にしたときにはさすがに無理があったようだ。作中でもあまり「ジョジョ」と呼ばれなくなってしまった。
最初のころと今ではだいぶ変わってしまった。ストーリーに重点があったところから,キャラクターの面白さというかRPG(この言い方ももう古いかな?)的な面白さに変わってきたと思う。第6部はまだよくわからんねえ。ジョリーンのスタンドはデザインがぶっとんでて好きだけど。さらなる紹介というか雑談はこちらです。20000428更新。