こういうのを泥縄というのだ。



何かを書かずに棚だけ用意してしまった。
あわてて書き始めることにして、題材を考えた。

私はアニメーションを、たぶんやたらに見る。
在所の関東地方で地上波TV・アナログBSで流れる分の作品は
少なくとも1話と最終話を見ようと心がける。

いつからだろう。
子供のころに見た覚えのある作品は生存期間から推して
多くが再放送だった。
「マジンガーZ」と「鋼鉄ジーグ」と「超人戦隊バラタック」がカッコいい
と思っていたくらいは覚えているが、細部はどうでもよかった。
コドモ的熱心で見ていたカンジだ。
とはいえその後も途切れることなく、といって探してみることもなく、
日本テレビの夕方の再放送を見るくらいのお付き合いが続いていた。

テレビ東京の夕方が新作のアニメだらけになっていくころ、多分あの辺から
視聴に根性が要るようになってきた。
深夜アニメ、BS2オリジナルアニメ、毎日休みなくアニメを流すようになった。
90年代からのアニメ視聴は振り返るだに異常を感じる。大体週20本弱、
あの時点で疲れて見なくなればよかったのだが、当時は
「なんだか挑戦を受けている気持ち」
になった(「究極超人あ〜る」を読んでいたこともひょっとしたら遠因かもしれない)。
ビデオデッキとタッグを組んで、むやみに完全制覇を目指した。
TV・映画・OVA、この時点では本当に見れるだけ見ていた。

その後、「エヴァンゲリオン」がきっかけだったかも知れない、それまでの倍の本数が
流れ出す。
ビデオデッキ1台のカバーしうる限界を超えた。
この時もやめる好機だったが、「なんだか挑戦を受けている気持ち」が持続していた。
「アンパンマン」等の長寿作品を外して新作の視聴を優先し、見続けた。

現在、
さらに殺人的に本数を増した上一人で全部見るのは不可能になったものの、
「なんだか挑戦を受けている気持ち」はくすぶり、最初に掲げた「1話と最終話は見る」ことにして数年たった。


90年代後半から大量の作品のうち何を見るのかという基準の最大のものを
「ヒイキの役者の出るもの」
にした。消耗も一因かと思うが自然の成り行きに思える。


ここではそのうち一人、「野上ゆかな(今は「ゆかな」)」に絞って書こうと思っている。


やすでした。2007.1.31
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