学校怪談勝手に最終回〜はーりー・Qさんばーじょん

突然の最終回


九段先生一行のトラウマ(弱点)を巧みにつくミゾロギ。
(ちなみに棟方教授は奥さんの幻影に囚われている)
一行はピンチに!

そこで、黒い翼の天使(素敵なお兄さま)登場!!
その黒い翼の様に広がる影に、幻が吸い込まれていく。

黒い翼の天使:「つまらん手品に惑わされるな。まだまだ甘いぞ、九鬼子」
ミゾロギ:「あっあっボクちゃんの力が消える!」

その時、ミゾロギの右眼から黒い影が立ち昇る。

影:「ふははは。ひさしぶりだね、夢幻くん」
影は溝呂木博士だったのだ!

溝呂木博士:「この時を待っていたよ。今なら君の能力を継ぐ者を、
      一網打尽にすることができる。」
黒い天使:「・・・また、あなたか。つくづくしつこい人だ」

天使の黒翼が、邪眼を爛々と燃やす溝呂木博士の影を、包み込む ように伸びてゆく。

溝呂木博士:「無駄だよ。今の君は、力を存分に振るうことができない。
      守護者としての役目が、終わった君はただの亡霊だ!
      さあ、永遠に、この空間をさまよいたまえ!」

影はミゾロギを包み込み、背後に空間の裂け目が開く。

ミゾロギ:「まってくれ!クッキーは、助けるって約束したじゃ
     ないか!」
溝呂木博士:「黙れ道化。貴様の歪んだ「愛」とやらは、わたしに
      すばらしい活力をくれたよ。しかし、夢幻の血筋を
      一人たりとも残すわけにはゆかん」
ミゾロギ:「だ、だましたのか!」
溝呂木博士:「次は貴様の絶望を食らうとするか。魂までも食い尽くし、
      私は新たな肉体を得るのだ!」

フハハハハッ!

狂ったような哄笑とともに、影が舞い上がる。

溝呂木博士:「・・・ぬぁ!き、貴様」
突然動きを止め、苦しそうに見をよじる溝呂木博士の影。
ミゾロギ:「さあ、クッキー今だ!ぼくちゃんがこいつを押さえている隙
     にもとの時空にもどるんだ!」
九鬼子:「ミゾロギ、お前も早く!」
ミゾロギ:「・・・いえ、さよならです。」
九鬼子:「こ、こら、こんな時までふざけるな!」
うろたえる九鬼子に、悲しそうな顔で首を振るミゾロギ。
ミゾロギ:「最後にお願いを聞いていただけますか?」
九鬼子:「お、おいミゾロギ!?」
ミゾロギ:「私を今、貴方の手で殺してください。この化け物と永遠に2人
     きりなんて、御免です」
九鬼子:「ふざけるな!そんな化け物、あたしが・・・」
ミゾロギ:「貴方の手にかかって死ねるなら、本望です。私の歪んだ愛の
     成就ですよ」 

クッキー、・・・九鬼子さん。私は貴方を、本当に愛していましたよ。


学校怪談勝手に最終回〜はーりー・QさんばーじょんEND


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