2004/09/29(Wed)
OS日誌
なぜか複数あるNECノート。一台、何を入れるか迷った挙句、Windows ME 英語版と、Plamo Linux 4.0を入れる。メモリを、近所のハードオフで購入した128M×2=256Mにしているためか、かなり軽快。

あと、昨日弟のまこゆきが変なLinuxディストリビューションを紹介してくれた。
その名も
Hikarunix0.1
http://www.hikarunix.org
↑ここのリンクからダウンロードできます。
碁打ち専用Linuxディストリ!
わけわかんねー
でも、動作は軽いし、Xが苦もなく立ち上がるし、入門的なLinuxディストリとしてはかなりおすすめの部類に入るかも。
ちなみにCDのみで動作するので、Windowsしかいじったことのない人も試しにどうぞ。
ただし、動かそうとするマシンのハードウェア構成をきちんと把握しておくこと、特にビデオカードとディスプレイの種類についてはしっかり調べてから挑戦してくださいませ。

あ、いまのところ英語版です。

・・・うーん、この日記でますますこのサイトがなんのサイトかわからなくなってきたようなそうでないような・・・

2004/09/27(Mon)
映画日誌
華氏911を見てきました。
マイケル・ムーアの本を大体読んでる身としては、あんま新しい観点も主張もないし、ボウリング・フォー・コロンバインよりも「エンターテイメント」という点からするといまいちに感じる部分もあったなぁ。アジテーションとしてはある程度成功してるとはおもいますが。
だからって、『アホでマヌケなマイケル・ムーア』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4893679686/250-9193302-3897828
の意見に大賛成、というわけではありませんが。
この本、
http://diarynote.jp/d/40844/20040923.html
ここの人も書かれてますが、たしかに弁護士のわりに品がないです。マイケル・ムーアの書きかたにあわせただけかもしれませんが。ちなみに、『アホでマヌケなマイケル・ムーア』は、イラク戦争を、「フセインが逮捕(?)されてイラクは民主化の道を歩んでる」から肯定するって論調です。なんだかわざわざ説得力を無くすためにこんな主張が入ってるのかしら、って思える。

来週はヴァン・ヘルシングを見に行く予定。

2004/09/22(Wed)
目盛姉妹のサイトとか
まだ当サイトからの目盛姉妹へのりんくはさくらインターネット内にありますが、自宅サーバ計画、弟のまこゆきのがんばりでなんとか開通。
http://memsis.zive.net/
です。日記を作りました。

サイトですが、リンクページが、いまだにXP homeのブラウザからみると、OperaだろうがNNだろうがIEだろうが、やはり変に見える・・・同じマシンでデュアルブートのTD10Fのブラウザからはまともに見えるのに・・・

ということで、リンクページをかいぞうちうです。

2004/09/19(Sun)
日記
大阪では仕事を終えた後、蒼牙さんと長時間にわたって遊んでもらったあげく、部屋に転がり込んできました。うーむ、迷惑かけたなあ。。。
久美沙織さんの偽悪天使は、途中まで読んだところで疲れて寝てしまったので、まだ読了してません。主人公が、ちょっと弱弱しいマミヤさんみたい。結構おもしろがってよんでます。

で、まだそっちは途中だというのに、また本を買ってしまいました。
小谷野敦『すばらしき愚民社会』(新潮社、2004年)
うーん。なんというか表現が直接的だなあこの人。わたしのような立場の人間には痛たたたたって感じの内容ですが。まだ読み終わってないので、読み終えてから改めて感想を書きます。喫煙者であるというだけで評価があまくなるかも。ってなんじゃそら。

2004/09/16(Thr)
濫読日誌10
『お笑い日中戦闘宣言』
以前図書館で借りた、テリー伊藤・金美齢・趙宏偉対談本をだいたいよみました。
金氏と趙氏が「本当の中華思想はむしろ台湾に残っている」という点で一致していたのは非常に興味深かったですね。

あ、久美沙織『偽悪天使』は最初の小編二つを読み終えました。
最後の中篇は大阪行きのときようにとっとこうかなと。

木曜夜から仕事で大阪行ってきます。
またよけいなものを買っておみやげ忘れそうな予感・・・

2004/09/13(Mon)
ハード構成の変更
もやもやが一掃されたので気分よし
Microsoft NaturalMultimedia Keyboardをつけているメインマシン。
入力方式の変更は、MSのFAQでした。
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;JA;831774
そしてせっかく買ったTurbo Desktop 10F。
Power DVD for Linuxが起動しなくてあせりました。
で、もともと挿してあったAopenAeolus FX5200 DV64LP(ビデオメモリ64MB)を、手元にあったVRD9200N-128TVD(radeonチップ・TORICA販売)と入れ替えたら、XP homeの画面はむちゃくちゃきれいになるわ、10Fもきれいになったうえ、Power DVD for Linuxがばっちり起動。いやぁターボへの投資が無駄にならなくてよかったよかった。
これでもうwindowsはほんとうに要らないなあ。といっても使い慣れてきたのと、ゲームをやるっつう目的もあるので、使い続けるとはおもいますが。

2004/09/11(Sat)
回復コンソール
結局XP home、回復コンソールからfixmbrでブートレコードを直しました。
でも、修復インストール時にキーボード配列、106/109にしたはずなのに、
キー配列が101になっとる・・・
直し方がわからない〜

ちなみにfixmbrのあともなぜか起動できず、フロッピーのGRUBから起動してみたりしてましたが、途中で気づきました。

・・・・マザボのBIOS設定で「HDD-0」とすべきところを「HDD-1」にしてた・・・・

おかげで今日はじぇんじぇん本が読めなかった。OS本はずいぶん目を通しましたが。

2004/09/10(Fri)
XPむかつくわ〜〜
というかターボめぇ〜というか。
Turbo Linux 10Fを衝動買いしてメイン機にいれてみた。
GRUBでの起動がきちんとできてほっとしたのもつかの間、再起動したら
Grubエラーがでおった。
考えてみればそのときフロッピーからGRUB起動しておけばよかったんだけど、
おもわずXP HomeのCD-ROMいれて立ち上げて修正インストールしようとしたのがまずかった。あわてているせいでプロダクトキーが見つからない・・・・
いまこれは出先で書いてます。まあデータさえ救い出せれば別にペケピーにこだわるこたあないんだけど、操作自体にはなれちゃったからなぁ。。。難しいところだ。

2004/09/09(Thr)
濫読日記9
図書館で借りた本は平行して読んでます。テリー伊藤はやっぱ対談本が面白い。

最近まとめ読みした漫画に『大使閣下の料理人』(原作:西村ミツル、漫画:かわすみひろし)があります。今20巻まで出てます。
原作者自身がもともと公邸料理人だった方。料理を扱った漫画としては、個人的には『美味しんぼ』の何百倍も面白いと思う。未読の人も是非。

あ、そういえば武装錬金、早坂桜花が出てきましたねぇ。しかもやけに腹黒(ほめことば)。やっぱおもろいわ、この漫画。

でも今週のジャンプでなにがおかしかったかっていやぁDEATH NOTEです。キャラ変わりすぎ・・・

2004/09/07(Tue)
濫読日記8
ちょっと毛色を変えて
以前に買って、まだ読み終わってないけど傾向の似てる本を紹介がてら列挙してみよう。

1 ポール・ノードン著、安斎和雄訳『フリーメーソン』(白水社、文庫クセジュ、1996年)
2 ジョルジュ・ミノワ著、平野隆文訳『悪魔の文化史』(白水社、文庫クセジュ、2004年)
3 酒井潔『悪魔学大全』I、II(学研M文庫、2003年)

1はよく名前だけは聞くフリーメーソンについて学術的に研究した本。
フリーメーソン団と魔術が一体化した例というところ(158頁以下)で「カリオストロ」なる人物が取り上げられている。正体不明ってところがなんとも興味をそそられますね。

2はキリスト教に疎い日本人にはうってつけの「悪魔」入門書。ダンテの『神曲』やなんかをきちんと読み通したことがなくても(わたしは最初のほうで挫折して以来まだ最後まで読んだことがない・・・)キリスト教徒が「悪魔」についてどう考えているかが非常にわかりやすく書かれていて、面白い。大体読んだんだけど、ちょっと飛ばし読みだったんで再読中。

3は第二次世界大戦前に雑誌『談奇』を発行していた著者による「魔法奇書」。
中身がものすごく充実してるので、ゆっくりゆっくり読んでます。
占星術だの錬金術だのについてかなり詳しく書かれているので、『武装錬金』や『鋼の錬金術師』などがお好きな方は一読して損はないかと。文庫にしては高いですが(一冊千円)。

でもわたしが読んでて一番面白かったのは「南方先生訪問記」だったりします(II、354頁以下)。3だけでも是非読んでみて欲しいななどとおもってます。

それにしても今日の天気は変だ。関東は降ったりやんだりで、少しスラックスがぬれてしまったよ。

2004/09/06(Mon)
濫読日記7
雑記:XP home と ブラウザ あんど FTP
LINKページを書き直していてかなりわけのわからないことになっている。
作りなおしてsakuraアップロードしたのだが、なぜかなぜかXP HOMEをいれてあるメインマシンからだけデータがきちんと見られない。まったくもって意味不明だ。

なんとなくむかついたので、これはTURBO LINUX BASICをいれてある、以前のメインマシンであるセカンドマシンから書き込み。

だいたいXPはちょっとはーどうえあをいじっただけで再三にわたって登録させるのが気にくわない。いっそのことXPを封印してもってるだけになっているWIN2000PROでもいれようかな。

今日はひさしぶりに近所の図書館に行って、本をごそっと借りてきました。

1 テリー伊藤、金美齢、趙宏偉『お笑い日中戦闘宣言!』(実業の日本社、2003年)
2 瀬田貞二『子どもの本評論集 絵本編』(福印館書院、1985年)
3 奥井智之『社会学』(東京大学出版会、2004年)
4 ウイリアム=バロウズ著、鮎川信夫訳『裸のランチ 完全版』(河出書房新社、1992年)
5 五野井隆史『日本キリスト教史』(吉川弘文館、1990年)
6 丸谷才一『猫のつもりが虎』(マガジンハウス、2004年)
7 小熊英二『市民と武装』(慶應義塾大学出版会、2004年)
8 サイード著、杉田英明訳『パレスチナ問題』(みすず書房、2004年)
9 アルフレッド=W=クロスビー著、西村秀一訳『史上最悪のインフルエンザ』(みすず書房、2004年)

読みやすい本も入っているから、結構早めに感想はアップできるかも。

あ、そうそう、久美沙織『偽悪天使』(光文社カッパノベル、2004年)買いました。
えーっとこのひとって。。。夢幻紳士にはまってるんですね。知らんかった。。。

2004/09/05(Sun)
濫読日記6
今日はゼップが外出の供
ってLed Zeppelinをゼップっていっても通じないかな?そもそもレッド・ツェッペリンを知らんかも・・・ちなみに聞いていたのはファーストアルバム。好きなんだこれが。

今日はまず、以前ちらっと書いた浅羽通明『野望としての教養』の感想など。
一通り読み終わって強く感じたのは、これは阿部謹也氏の『世間』『教養』についての議論を拡張して、大学というもののありかたそれ自体をわかりやすく解いた一種の注釈書という側面を持っているのではないかということ。「社会史」の講義として本来提示されたものではあるけれど、大学において「教養」を身に着けるとはどういうことなのかを一度じっくり考えるには得がたい著書であろう。もともとが講義の録音を起こしたものなだけに、非常に読み進めやすい。おそらく浅羽氏がこれを原稿の形で書いたのならもっと簡潔になったであろう。けれども、広範囲にわたってかなりの分量の引用を交えつつ展開される語り口は、「大学講義」と銘打つにふさわしいものとなっている。文系の学部に入学して「学ぶ」ことに意味を見出せず単位をとることのみに汲々としている人には一読を薦めたいなあ(なんかえらそうだな)とおもった次第。

さてうってかわってコミックの感想。
武装錬金4巻

あ、まだ入手していない方はネタバレを含むのでご注意あれ。

3巻までを読んでいてなんとなく感じていた違和感が確信に。
展開が速いのは意図的で、けっこう広大な構想があらかじめ立てられているのではないかな、という疑問が確信にかわりました。4巻よんで。
LXEという組織の下っ端から順に(まぁ多少順序が前後してますが)上の存在まで丁寧に描くことで「ホムンクルス」の側の「事情」を読者に了解させて、今ジャンプ本誌で展開している「裏切りの戦士かならずしも悪ならず」という展開を納得できるものにしてると感じました。さすがに三作目だけあって、非常に作りこまれているなぁという印象が強いです。ささいな矛盾など気にせずにどんどん突っ走って欲しいなあ。和月氏の漫画で始めておもしろいとおもった漫画だからね。

あ、DATH NOTEは内容にわたる感想は突っ込んだ感想を書いているサイトがかなりあるので、ひとことだけ。
コミックスでだけでてくるDEATH NOTEの使い方設定はずるくないか?
ま、これだけです。

そうそう、カウンタの値がへんなになってたので今までの総カウント数を全部足して、統合しました。下らんことで悩んでたのお。たいしたカウント数もないのにやたら数値がでかかったのも気になってましたが、ま直ってよかった。

2004/09/04(Sat)
濫読日記5
またしても散財
・武装錬金4巻、DEATH NOTE3巻を購入。
サイト作成時に以前使っていたHPBがやはり欲しくなって、Ver 8を買いに行き、同じ階にコンピュータ関連書籍が売っていたので、
・ローレンス・レッシング著、山形浩生・守岡桜共訳『FREE CULTURE』(翔泳社、2004年)
・技術評論社のムック『Plamo Linux Expert』
も購入。
レッシングの本は『コモンズ』をまだ読み終わってないのについぱらっと見たら面白そうなんでつい買ってしまった。CODE、コモンズ、FREE CULTURE、そしてリチャード・ストールマンとあわせた感想(というか小論)を書きたくなってきました。

・武装錬金4巻
雑誌掲載時には読んだけれど雑誌自体はすてちゃったのでまともに読むのは初めてな早坂姉妹のお話がメイン。特に第31話〜第33話は傑作!シルバースキンへのコメントに大爆笑した。

・DEATH NOTE3巻
夜神月ってスーパーマンか?でも表情がどんどん変わって、どんどん目が濁っていくのがたまりません。にしても3巻読んだらますます南空ナオミは生存してるんじゃ?って疑問がどうもぬぐえなくなりましたねぇ。

12時くらいまで晴れてたのにいきなり大雨。涼しいのはいいが、ちょっとびっくり。

2004/09/03(Fri)
濫読日記4
いろいろと作業に追われていたら
浅間山が昨日中に噴火していたのを知らなかった体たらく。
一応小康状態のようですが・・・
今日は元気付けにヴァン・ヘイレンのCDをディスクマン(ていうほどいいものではない3000円くらいの安物だが)を聞きながら行動。勢いが出てよい。

川崎ぶら・吉田戦車の『たのもしき日本語』(角川文庫、2001年)を再読。
フランス語とか題してシェーが出てくるあたり、電車で噴出しそうになってしまった。
明日、いや今日は武装錬金4巻とDEATH NOTE3巻の発売日だ。単行本の発売を待ち遠しくおもうのはひさしぶりじゃ。

TOPページに日記を切り出すために四苦八苦。なぜかアイコンが表示されん。な・なぜだ〜

あ、TOPに更新を直接かけるようになったんで、「last modified」ははずしました。

そうそう、ミステリマガジンの葉介先生の連載ですが。
はやく単行本にならないかなあ。
いまのところ立ち読みで済ませてしまってますが。なんか最近どんどん倒錯の世界に入ってませんか!?掲載位置はこのまま一番後ろで確定してくれると探しやすいなとおもったり。ネタバレするのもあれなので、内容にわたるコメントは単行本が出てからにします。

あといま気になっているのは、偽悪天使」久美沙織著(光文社/定価905円+税)。
カバ−イラスト及び本文イラストを葉介先生が描かれています。
(情報源は「高橋葉介情報局」http://www.cosmo.ne.jp/~teruhiko/info/ というかYASにメールで聞いて初めてしってから確かめたのだが)
久美沙織さんって読んだことないんでうーん。明日(いや今日か)本屋で手に取ってみよう。

2004/09/02(Thr)
濫読日記3
Q.E.D
以前日記か掲示板で書いたような気もしますが、加藤元浩『Q.E.D―証明終了―』が面白い。
現在18巻まで出ています。マガジンGREATに連載中。つうかたった二回の掲載でコミックス一巻でちゃうのはすごい。一回に90ページ以上掲載しているのなんてこの漫画以外に知らんぞ!?
博士の愛した数式
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/410401303X/250-1745021-5229843
とか、
『数学を作った人々』I、II、III(早川文庫、2003年)
みたいに直接的に数学の話を扱ったりそれを話の中心においている書籍も面白いんですが、この加藤元浩氏の漫画はそういった思考法を漫画で面白く見せているところが良いですね。ちなみに同氏の『ロケットマン』も面白いですよ。ただロケットマンの方はちょっと設定も展開も強引な気がしますが。

2004/09/01(Wed)
濫読日記2
台風一過
昨晩、豪雨がきたとおもったらあっという間にやんでしまい、関東は8/31は一日中良い天気でした。
せっかく昨日読書日記っぽいものを書いたし、「濫読堂」としては、このまましばらくつづけましょう。
今日はちょっと前に買ってちまちま読んでいる本を列挙してみませう。
新刊で買ったものとしては

種村季弘『江戸東京《奇想》徘徊記』(朝日新聞社、2003年)
ヴィトゲンシュタイン著、野矢茂樹訳『論理哲学論考』(岩波文庫、2003年)
坂村健『大人のための「情報」教科書』(数件出版、2003年)

古本屋で購入したものとして、
宮崎市定『アジア史概説』(中公文庫、1987年)
岩本由輝『柳田國男の共同体論―共同体論をめぐる思想的状況―』(御茶ノ水書房、1978年)
塚本哲三編、為永春水『正史実伝伊呂波文庫 全』(有朋堂文庫いろは文庫、1918年)

こんなあたりかな。

種村さんの本は東京の地名をたとえば「目黒の近藤富士」のようにひとつのテーマから歴史的にさかのぼりつついろいろと紹介している本です。内容が濃いのでじっくり読んでます。種村先生の本は全集が出てますが、まだそちらには手を出してません。

ヴィトゲンシュタインは橋爪大三郎さんの『言語ゲームと社会理論』(勁草書房、1985年)を読んで以来気になっていたので、文庫で出ているのをみて飛びついてしまいました。が、これがなかなか難しい。注の一切ない簡潔な文体、バートランド・ラッセルも読み違えていたその哲学を本当に租借できるようになるには結構かかりそう。まだまだ読了には時間がかかりそうです。

坂村さんの本は結構前に購入したものです。まあだいたいはわかっちゃいることを書いてあるわけですが、やはり統一的にわかりやすく「情報」についてまとめられているので、啓蒙的な意味合いを持つものですが、頭の整理にはなかなかに役立ちます。

異色の東洋史家宮崎市定の本は、あまり整理して理解できていない東洋史にひとつの道筋をつけていてなんともいえぬ深さがありますねえ。ずうっと以前大学生だったころに読んだ『教養人の東洋史』(上下)(現代教養文庫、1966年)はいかにも教科書という書き方で内容はわかるこたあわかるんですが、なんとも味気ない内容だったことをおもうと、やはり一人の著者による歴史はわかりやすいですねえ。

岩本氏の著書はまあタイトルどおりの内容なんですが、「国民」「国」といったものを考える上で欠かせない「共同体」について日本の思想がどのように捉えてきたのかを多くの例証を挙げながら論じていて、非常に勉強になります。小熊英二氏の最近の一連の「国民」論理解にもかかせないんじゃないかなあ。

最後の為永春水の本は江戸時代天保年間の傑作ですね。実際直接よんだことがなかったので古本屋の軒先で500円で売っていたのを買ってきてちまちま読んでます。はっきりいってかなり面白い。当時の江戸風俗が目に浮かんできます。

さてさてこんな調子で次から次へと本を買ってくるから最近は読み終わったものを順列つけてどんどん売るなり後輩に譲るなりしてますねえ。まあこの日記に書き付けてある本はたぶん売らないでしょうが。

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