2005/02/14(Mon)
濫読日誌21
楳図かずおってやっぱ天才だね
『洗礼』『神の左手悪魔の右手』『わたしは信吾』『14歳』を一気に読んだ。
『洗礼』と『わたしは信吾』は、ほんとに読みながら震えがくるくらい感動した。
「人格」「人間の尊厳」「愛と狂気」といった言葉を辞書で引いてもたぶんほとんど納得できないだろうが、これらの作品を読めば、腹のそこからわかるんじゃないかなぁ。

2005/02/06(Sun)
濫読日誌20
『ロボットと帝国』ほか
最近アジモフづいてます。
『ロボットと帝国』上下巻をこないだ読了。
第零原則の話は、非常に興味深いですね。

ほかに最近購入した本では、
陳天爾『無国籍』(新潮社、2005年)
がおもしろい。
といってはなんですが、2003年末現在無国籍者が1846人いるという事実、統計資料なんかをもっているわたしは知っていたはずなのに、ぜんぜん目に入ってなかったこと。無国籍者は現実に一番ありうるのは台湾出身者の子として日本で出生した人だということを失念していたこと。そして現実にどのような問題があるのかということ。こういったことを実体験を踏まえてなまなましく述べていく本書は、非常に迫力がある。国連で失望することろなど、大学生には是非読んで欲しいと思ったりしました。

読み返した本としては、ビョルン・ロンボルグ著、山形浩生訳『環境危機をあおってはいけない』(文芸春秋、2003年)。
統計資料を駆使して、環境がどんどん悪化しているぞ!とあおる「プロパガンダ」にまどわされてはいけないと懇々と解き進める。図表が多いし、ページ数も多い(ニ段組で註まで入れると670頁!)けれど、結構するする読めます。はっきりいって痛快です。統計資料の読み方なんてよくわからないからだまされてる!?って思うかもしれませんが。

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